いつも窓から見てた

引きこもり主婦からの脱出を試みる

アルプスのおんじ

アルプスの少女ハイジの物語が好きです。もちろんアニメはリアルタイムに観てましたし福音館書店の古典童話シリーズ「ハイジ」J・シュピーリ (著), パウル・ハイ (イラスト), 矢川 澄子 (翻訳)も読みました。できるだけ原作に忠実に訳したというこの訳書は宗教色が濃く、より異文化を感じたものでした。

 

某家庭教師派遣会社がテレビCMでこのアニメのパロディを使い出して久しいですね。アルムの「おんじ」がポップな人柄になっているのが笑えます。原作では悲しい過去に苦しむ老人の姿があり、孫の明るさと信仰によって救われる物語になっています。

放蕩の末に傭兵としてイタリアの戦線に立っていた頃、些細な喧嘩で人を殺めたらしく兵団を脱退して故郷へ帰る。大工として生計を立て村の女性と結婚、息子が生まれるが間もなく妻が病気で他界。同じく大工となった息子も村の女性と結婚し一女を設けるが、事故で亡くなる。失意のおんじは心を閉ざして山にこもり、やがてその妻もショックで亡くなり残された女の子が連れてこられる。村人からは人殺しとささやかれ、気味悪がられているおんじ。

 

ハイジの性格はバタバタしてせわしなく、正直ウチにあんな子が急に来られたらたまったもんじゃないと思います。おんじも孫でなかったら受け入れなかったでしょう。今なんだか彼の気持ちがわかるような気がします。もうそっとしておいて欲しいのにって。でも結果的に宗教の力はともかくハイジのおかげで社会復帰して心穏やかに余生を過ごしたんですよね。私にもあのくらいの刺激が必要なのでしょうか。