いつも窓から見てた

引きこもり主婦からの脱出を試みる

生きているだけで神々しい

先日90歳を超えた祖母が腸閉塞で入院し、緊急手術を受けました。手術の翌日、幻覚が出て人が変わったような様子だったとのことでしたが、、、2日ほど経つとすっかり頭の中は元通り。少しずつ歩く練習もしているとか。この歳では驚異的な回復ではないでしょうか。

祖母はかつて軍国少女として終戦を迎え、不運な青春期を過ごしたそうです。適齢期の男たちが大勢戦死したので結婚しなかった女性も多かったとか。祖父は二度目の結婚で祖母(亡き妻の遠戚で年齢は15歳差)と一緒になりました。祖父との間に子供はいません。

祖父は非常に社交的な人だったのですが、祖母はというと40歳代にしてほとんどの家事を放棄してあらゆる人付き合いを避け、家に閉じこもって暮らしていました。それがそれほど苦しいとも辛いとも思わないようで(それには母のサポートが欠かせなかったのですが)90歳まで基本的にずっと引きこもってきた人なのです。

いくら女性が社会に出にくかった時代だからとか、経済的に恵まれていただけで50年も引きこもれるものでしょうか。誰にも言わなかっただけで結構辛かったのではないでしょうか。

たぶん同世代がたくさん死んでしまって生きたくても生きられなかったから、もう人生つまらないとか死んでしまおうなんて全く考えもしない、その強さが孤独感から彼女を救ったのではと思うのです。

誰もが50年も引きこもれる強さを持たなくたっていいような気もしますが、寂しさと向き合って逃げずに生きるだけでも立派なことなんですね。祖母の生きる姿勢に「生きているだけで神々しい」と思わずにいられません。